こぼれるほどの愛を、君だけに。【完結】
電車を降りて、改札口を抜ける。


この調子だと
家まで来るかんじ、ですか?

あれ?家にあがる?

部屋キレイだっけ?

どうやって今日部屋を出たっけ?



うわっ
なんも思いだせないっ




「ここから、何分くらいですか?」


『うーんと。
 10分くらい、かな』


「はじめてこの駅、降りました」


『そうかぁ。なんもないからね、この辺。
 わざわざごめんね、送ってもらっちゃって』


「いえ、
 恋人を家に送るのは、当然です」



『その・・長沢君は
 学校で何か言われたりしない?
 私が・・恋人とか言っちゃって」


「べつに。
 むしろ、学校内に彼女がいたりすると
 からかわれたりするから。
 そっちの方が、うざい」


『そ、なんだ』



「やっぱり、社会人は
 飲み会とかいっぱいやるんですか?」



『うーん。誘いは結構あるかな。』



「行くの?」


『誘われて、予定とか特になければ
 行くよ』



「・・・・・・・」



あれ?黙っちゃった?




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