如月の空の下、光る君を見つけた。
10歳の誕生日。
父が苺がたっぷり乗ったホールケーキを買ってきてくれた。
私は調子に乗って1人で半分平らげ、少し気分が悪くなっていた。
そんな時に私と同じく空気が読めないお父さんは私に語りかけ始めた。
「ことりっていう名前はお父さんがつけたんだ。小さな鳥が翼を広げて大空に飛んでいくように、ことりにも社会の荒波に立ち向かい、夢と希望に突き進んでいくような子に育ってもらいたい。そう思ってことりと命名したんだよ」
洗い物をしていた母がエプロンを外しながらやって来て、私の隣に腰かけた。
「ことり、あなたはその名に恥じないように強く、たくましく生きていくのよ。何があってもくじけちゃダメ。諦めちゃダメ。真っ直ぐ飛んでいきなさい」
そう母から言われた。
その言葉を私は決して忘れたことはない。
父が苺がたっぷり乗ったホールケーキを買ってきてくれた。
私は調子に乗って1人で半分平らげ、少し気分が悪くなっていた。
そんな時に私と同じく空気が読めないお父さんは私に語りかけ始めた。
「ことりっていう名前はお父さんがつけたんだ。小さな鳥が翼を広げて大空に飛んでいくように、ことりにも社会の荒波に立ち向かい、夢と希望に突き進んでいくような子に育ってもらいたい。そう思ってことりと命名したんだよ」
洗い物をしていた母がエプロンを外しながらやって来て、私の隣に腰かけた。
「ことり、あなたはその名に恥じないように強く、たくましく生きていくのよ。何があってもくじけちゃダメ。諦めちゃダメ。真っ直ぐ飛んでいきなさい」
そう母から言われた。
その言葉を私は決して忘れたことはない。