如月の空の下、光る君を見つけた。
父の葬儀は滞りなく行われた。


母は寝る間も惜しんで働きながら勉強してヘルパーの資格を取り、介護施設で働き始めた。


私はというと、父が亡くなってからというもの何もやる気が起きず、毎日給食を食べに行くことだけを楽しみに学校に通っていた。


どん底に突き落とされた。


這い上がることなんて出来ないと思っていた。


しかし...


私は出会ったんだ。


私の初恋の人に...。


< 28 / 98 >

この作品をシェア

pagetop