如月の空の下、光る君を見つけた。
母の帰りを待っている間、寂しいからテレビをつけていた。
やっていたのは父が好きだった音楽番組。
父を連想させること、ものには触れない方がいい。
テレビのリモコンを手に取り、電源を切ろうとした、その時。
「うわぁ...!」
思わず歓声を上げてしまった。
スパンコールがたくさんついた金色のキラッキラの衣装を着た彼を目で追う。
5人のセンターに立ち、マイクを口元に近付けた。
「月の光、夜を越えて、今羽ばたくよ、CRESCENT...」
出だしのソロが、胸を打った。
曲中ずっと彼を見つめていた。
キレのある踊り、
透き通った声、
時折見せる笑顔、
憂いのある表情、
美しく、儚い。
しかし、きらびやかでカッコいい。
目を奪われるなんて人生初だった。
これが目を奪われるってことなんだってわかった。
曲が終わると私は盛大に拍手をして直ぐ様スマホで音楽番組の名前を調べた。
歌手名は5人組アイドルグループ"CRESCENT"
来週デビューするらしい。
今度はCRESCENTで検索をかける。
まとめサイトに1番最初に名前があがっていた。
彼の名前は...
如月陽翔。
やっていたのは父が好きだった音楽番組。
父を連想させること、ものには触れない方がいい。
テレビのリモコンを手に取り、電源を切ろうとした、その時。
「うわぁ...!」
思わず歓声を上げてしまった。
スパンコールがたくさんついた金色のキラッキラの衣装を着た彼を目で追う。
5人のセンターに立ち、マイクを口元に近付けた。
「月の光、夜を越えて、今羽ばたくよ、CRESCENT...」
出だしのソロが、胸を打った。
曲中ずっと彼を見つめていた。
キレのある踊り、
透き通った声、
時折見せる笑顔、
憂いのある表情、
美しく、儚い。
しかし、きらびやかでカッコいい。
目を奪われるなんて人生初だった。
これが目を奪われるってことなんだってわかった。
曲が終わると私は盛大に拍手をして直ぐ様スマホで音楽番組の名前を調べた。
歌手名は5人組アイドルグループ"CRESCENT"
来週デビューするらしい。
今度はCRESCENTで検索をかける。
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彼の名前は...
如月陽翔。