空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
その宣言の翌日から黄金週間が始まった。
といっても全然金色な訳はなく、出された課題に追われた。
たった1日だけ夏帆ちゃんと2人でサッカー部の練習試合の応援に行くと、猿くんがいた。
気づかなかったのだけれど、猿くんはその小柄な体型を生かしてちょこまか動ける主力選手として活躍しているようだった。
そして砂原ツインズとも仲良しらしく、猿くんとはすぐに打ち解けることが出来た。
颯翔くんの情報を何かしら手に入れようとしたのだけれど、あまり話すなと口止めされているらしく、最低限のことしか聞き出せなかった。
身長は175センチ。
2人は幼なじみで、隣の市から電車で通っているということ。
颯翔くんは医学部を目指しているため塾に通い、勉強漬けの毎日を送っているということ。
サッカーは中3までやっていたということ。
「後はあいつから直接聞くんだな」
「うん...分かった」
恐らく他にも話せることはあるのだろうけれど、オブラートに包んでおくのだろう。
あんまり喋っちゃうと颯翔くんにバレた時彼が機嫌悪くしそうだし。
私は猿くん...西沢樹くんに最大級のお礼を言い、夏帆ちゃんと一緒に作ったクッキーを渡した。
「おっ!クッキーじゃん!」
「こっちが颯翔くんの分。渡してもらえる?」
「あいつああ見えて結構甘党だから嬉しいと思う。しっかり渡しておくよ」
「ありがとう。よろしくね」
樹くんが心優しく理解力のある人で良かった。
私は心から安心して交流を深めていった。
といっても全然金色な訳はなく、出された課題に追われた。
たった1日だけ夏帆ちゃんと2人でサッカー部の練習試合の応援に行くと、猿くんがいた。
気づかなかったのだけれど、猿くんはその小柄な体型を生かしてちょこまか動ける主力選手として活躍しているようだった。
そして砂原ツインズとも仲良しらしく、猿くんとはすぐに打ち解けることが出来た。
颯翔くんの情報を何かしら手に入れようとしたのだけれど、あまり話すなと口止めされているらしく、最低限のことしか聞き出せなかった。
身長は175センチ。
2人は幼なじみで、隣の市から電車で通っているということ。
颯翔くんは医学部を目指しているため塾に通い、勉強漬けの毎日を送っているということ。
サッカーは中3までやっていたということ。
「後はあいつから直接聞くんだな」
「うん...分かった」
恐らく他にも話せることはあるのだろうけれど、オブラートに包んでおくのだろう。
あんまり喋っちゃうと颯翔くんにバレた時彼が機嫌悪くしそうだし。
私は猿くん...西沢樹くんに最大級のお礼を言い、夏帆ちゃんと一緒に作ったクッキーを渡した。
「おっ!クッキーじゃん!」
「こっちが颯翔くんの分。渡してもらえる?」
「あいつああ見えて結構甘党だから嬉しいと思う。しっかり渡しておくよ」
「ありがとう。よろしくね」
樹くんが心優しく理解力のある人で良かった。
私は心から安心して交流を深めていった。