空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
私は驚きのあまり、十数秒息をするのを忘れた。

てっきり門前払いされるのかとばかり思っていたから心の準備が出来ていなかった。

ということは、私はまだ颯翔くんに手紙を書き続けていいってこと?

本人の意思には反するっぽいけれど、まだ私にもチャンスがあるんだよね。

なら、頑張る。

ここで諦めたくない。

諦めるしかなかったこの前とは違う。

可能性にしがみついて運命を掴み取るんだ。

私は猿くんにこういい放った。


「私...頑張らせてもらいます」


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