転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
「アイリーン様、お疲れさまでした。
こちらを。」

アイリーンはリンネが用意してくれていた冷たい紅茶を口に入れ一息ついた。

「このネックレス、ヴィックがくれたドレスにあうかな？」

「ルビーとダイヤですね。
大丈夫ですよ！ピッタリなドレスがあります。」

リンネは他の侍女にドレスを用意するように告げ、そのままアイリーンの髪を結いなおし始めた。

「今回は編み込みを付けたハーフアップにしております。
居たくはないですか？」

「えぇ、大丈夫よ。
ありがとう。」

そして簡単に化粧の手直しがされた後、アイリーンはヴァルテリからもらったドレスのうちピンクの細身のドレスを身につけた。

もちろん、コルセットはしていなかったが、それでもアイリーンはこのドレスを着こなせてしまうくらい細かった。

最後に先ほどのネックレス、それに合わせたイヤリングを付けたところで、白燕尾を着用したヴァルテリが部屋の中に入ってきた。

「ちょうどだな。
アイリーン、準備はいいか？」

アイリーンが頷くと、ヴァルテリはアイリーンの手を取り、大広間へと向かった。
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