年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「それでも目の前で資金が出ていく現状がある。一時しのぎだろうがなんだろうが、先立つ物には代えられん」
「クソッ! 私腹を肥やす事しか考えられねえ業突く張りの貴族共が、いくらかでも出せば状況が違ってくるものを!」
 漏れ聞こえる会話を耳にしながら、私の脳裏には、数日前に受けた法律の授業の内容が思い浮かんでいた。
 ニルベルグ王国では、法律で『自然災害等により国民生活に著しい打撃が生じた時は、これの補填として既存の税に上乗せて臨時徴収が可能』と定められている。
 過去の自然災害において、実際にこの法が適用され、人頭税から臨時徴収がなされた事もあった。ちなみにニルベルグ王国では、国民はひとり幾らと国に対して人頭税を負っている。貴族らはこれとは別に、領から上がる収入に対し一定額を国に治めるのだが、先の臨時徴収は人頭税にしか課された記録がない。
 ……ただし、人頭税からしか徴収してはいけない、などの表記はどこにもない。
 ――カタン。
「突然すみません」
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