年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「そういう事なら、俺も草案作りを手伝おう!」
 ルーカスさんもすぐに、ゴードン伯爵の後を追う。
「リリア嬢、あんたはすごい! これならば窮する国民の身を痛めず、貯め込むばかりの貴族共からぶん取れる! でかした!!」
 ルーカスさんはすれ違いざまにトンッと私の肩を叩き、興奮を隠さずに告げる。この一言で、緊張でこわばる私の肩からスッと力が抜けていくのが分かった。
「お役に立てたならよかったです」
 私の答えにルーカスさんは白い歯を見せて笑い、廊下の向こうに消えた。
 頭上に影が掛かり、反射的に見上げれば、セラヴィンさんが真向かいから私を見つめていた。
「草案の仕上げまで政務室に詰める事になる。おそらく今晩は、部屋には戻れない」
「はい、今夜は先に休ませてもらいます。頑張ってください」
 しっかりと頷いて答えたが、セラヴィンさんは私を見つめたまま動こうとしない。
「あの、セラヴィンさん? どうかしましたか?」
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