年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
そうして二年前、義父との再婚から、お母様は更に変わった。厳しいしつけは、しつけの範疇を越え、今では厳しい支配へと代わっている。
私の胸には、優しかった”お母さん”と過ごした七年間の記憶がある。だけど私はもう四年”お母さん”には会っていない……。
横並びに座るお母様を、チラリと仰ぎ見る。膝の上で重ねられたその手は、今は長い爪が美しく整えられて、指の幾つかには輝石が煌く。それはまさに、水仕事とは最も遠いところにある貴婦人の手だ。
そしてその横顔は文句なく、十人中十人が美しいと評する麗しさだ。手入れの行き届いた肌と豊かな髪、華やかな装いも相まって、お母様は三十歳という実年齢とはかけ離れた若々しさだった。
その若さと美貌はむしろ、質素に暮らしていた七年前よりも、磨きがかかっているようですらあった。
……だけど果たして、お母様は幸せなのだろうか?
カタカタと進む馬車の中、私は答えの出ない堂々巡りを続けていた。
――ガタンッ!
途中、石ころを踏んだようで、馬車が大きく跳ねた。
私の胸には、優しかった”お母さん”と過ごした七年間の記憶がある。だけど私はもう四年”お母さん”には会っていない……。
横並びに座るお母様を、チラリと仰ぎ見る。膝の上で重ねられたその手は、今は長い爪が美しく整えられて、指の幾つかには輝石が煌く。それはまさに、水仕事とは最も遠いところにある貴婦人の手だ。
そしてその横顔は文句なく、十人中十人が美しいと評する麗しさだ。手入れの行き届いた肌と豊かな髪、華やかな装いも相まって、お母様は三十歳という実年齢とはかけ離れた若々しさだった。
その若さと美貌はむしろ、質素に暮らしていた七年前よりも、磨きがかかっているようですらあった。
……だけど果たして、お母様は幸せなのだろうか?
カタカタと進む馬車の中、私は答えの出ない堂々巡りを続けていた。
――ガタンッ!
途中、石ころを踏んだようで、馬車が大きく跳ねた。