年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「では、ひとまずこの件は終わりだ。報告が上がってくるのを待とう。それから折角だ。今日は俺と、昼食を共にしないか?」
「もちろん喜んで! あ、だけどセラヴィンさんは、お忙しいんじゃ……?」
「なに、ちょうど切りのいいところだったんだ。それにいくら政務が忙しかろうと、俺は妻との昼食時間くらいは融通するぞ。王とて、そのくらいの自由はあって然るべきだ。では行くか」
「はい」
 俺が手を取れば、リリアはふわりと微笑んだ。


***


 お母様の処遇について、私が申し出た「保留」。あまりにも虫のいい訴えに、しかしセラヴィンさんは共感し、賛同を示してくれた。
 あまつさえ、「共に考えよう」と、そう言ってくれた。
 愛しい思いが、幾重にも折り重なって胸に積もる。胸は、セラヴィンさんへの愛で、苦しいくらいに満たされていた。
 セラヴィンさんと手を取り合って政務室を後にする。
「今日はリリアと共に昼食を取る。食堂に二人分を用意してくれ」
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