年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
涙を滲ませながら薄く瞼を開いた時、周囲は完全に煙に包まれてしまっていた。
……逃げなきゃ!
来た道へと一歩を踏み出しかけて、足を止める。
……ううん。下から熱風が来たから階段は駄目……、窓だっ!!
私は視界のままならない中で、壁伝いに窓を目指した。
――ガラン、ガラーン。
その時、街の集会所に設置された緊急事態を報せる鐘がけたたましく鳴り響く。その存在は知っていたが、実際に鐘の音を聞いたのは初めてだった。
「緊急避難! 緊急避難!! 全街民に告げる、王弟殿下率いる軍が我が街に炎に放ち、街は戦火に巻かれている! 全街民、緊急避難せよ!」
鐘の音に続き、大型拡声器で緊急避難を促す街長の声が切れ切れに聞こえてきた。
「街長お早く! この集会所もまもなく炎がっ……、ぅ、うぁああああっっ――」
街長の言葉の後に割って入った副街長の声は不穏に途切れた。その後、拡声器から二人の声は流れなかった。同様に鐘が鳴り響く事もない。
嫌でも理解せざるを得なかった。
……逃げなきゃ!
来た道へと一歩を踏み出しかけて、足を止める。
……ううん。下から熱風が来たから階段は駄目……、窓だっ!!
私は視界のままならない中で、壁伝いに窓を目指した。
――ガラン、ガラーン。
その時、街の集会所に設置された緊急事態を報せる鐘がけたたましく鳴り響く。その存在は知っていたが、実際に鐘の音を聞いたのは初めてだった。
「緊急避難! 緊急避難!! 全街民に告げる、王弟殿下率いる軍が我が街に炎に放ち、街は戦火に巻かれている! 全街民、緊急避難せよ!」
鐘の音に続き、大型拡声器で緊急避難を促す街長の声が切れ切れに聞こえてきた。
「街長お早く! この集会所もまもなく炎がっ……、ぅ、うぁああああっっ――」
街長の言葉の後に割って入った副街長の声は不穏に途切れた。その後、拡声器から二人の声は流れなかった。同様に鐘が鳴り響く事もない。
嫌でも理解せざるを得なかった。