年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 その微笑みが滲んでいた。それは果たして、ずっと紗で覆われていた目に陽光が眩しかったからなのか。あるいは溢れる歓喜が目に熱い物を滲ませたからか……。
「小屋の外で、割れたガラス片と共にこれを見つけた」
 セラヴィンさんの手が一度懐に消え、何かを掴むような動きをして、再び私の前に差し出された。
「これを放ったお前の、生きようという強い意思を感じた。そして俺は、お前の生存を確信していた!」
 目に飛び込んだのは傷だらけになって蓋を無くした銀細工と……、欠けたブルーグリーン――!
「……っっ!」
 かつてまん丸だったはずのそれは今、一部分が欠けて複雑に光を反射していた。
 ……う、……そ。だって、それは六歳の私がセーラに……。
「幼かった九年前の俺は、お前との再会の約束を守れなかった。だが、俺はもう二度と違えない! みすみすお前を手放してなどやるものか! これからだって、いつ何時、どんな状況だろうと、お前は俺が助ける。リリアは俺がこの手で守り抜く!」
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