年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
握り込んだ拳に爪が食い込んで痛みが走る。しかしリリアの事を思えば、手よりももっと心が痛んだ。
「私ね、あれが何か食べているところが大嫌いだった。だってそれらは、私の犠牲で得た物だもの。それからね、あれが段々と女に変わっていくのも嫌で嫌でたまらなかった。なんだか、私の若さも美貌もあれに吸い取られてしまうような気がした。……こんな事なら、さっさと殺しておくんだった。わざわざ娼婦の真似事までして見つけた王宮勤めは使えない薄野呂で。苦労して手にした金を叩いて雇った侍女も役立たず。ね? もっと早くに殺しておけば、私がこうも苦労する必要はなかったでしょう?」
マルグリットは心底残念そうに言い、肩を落としてみせた。
「……マルグリット、其方の苦労はもう終わる」
マルグリットは緩慢に俺を見上げた。
「人生が終われば、苦労する事もなくなる。其方は一週間後、処刑台に立つ」
マルグリットは俺を真っ直ぐに見つめ、ふわりと微笑んだ。
「……そう。私はやっと、あの人のところに行けるのね」
「私ね、あれが何か食べているところが大嫌いだった。だってそれらは、私の犠牲で得た物だもの。それからね、あれが段々と女に変わっていくのも嫌で嫌でたまらなかった。なんだか、私の若さも美貌もあれに吸い取られてしまうような気がした。……こんな事なら、さっさと殺しておくんだった。わざわざ娼婦の真似事までして見つけた王宮勤めは使えない薄野呂で。苦労して手にした金を叩いて雇った侍女も役立たず。ね? もっと早くに殺しておけば、私がこうも苦労する必要はなかったでしょう?」
マルグリットは心底残念そうに言い、肩を落としてみせた。
「……マルグリット、其方の苦労はもう終わる」
マルグリットは緩慢に俺を見上げた。
「人生が終われば、苦労する事もなくなる。其方は一週間後、処刑台に立つ」
マルグリットは俺を真っ直ぐに見つめ、ふわりと微笑んだ。
「……そう。私はやっと、あの人のところに行けるのね」