年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 混乱して見上げる私に、セラヴィンさんは真剣そのものの目をして語る。間近に見る透き通るブルーグリーンの瞳に、吸い込まれてしまいそうだと思った。
 ゴクリとひとつ喉を鳴らす。
 私は瞬きも忘れ、ブルーグリーンの瞳に見入った。そうしてセラヴィンさんのいう「景色」へと思いを馳せた。
 窮屈な日常を飛び出して、セラヴィンさんと共に眺める景色――。
 それは果たして、どんなにか眩い景色なのだろう……?
「……待っています。一年後に、連れ出してもらえる日を」
 セラヴィンさんの瞳に向かって、微笑んで答えた。彼は僅かに目を見張り、次いでクシャリと苦し気に顔を歪めた。
「苦しい今を救ってやれず、先の約束しか敵わない俺の言葉を、本気で捉えられないのも無理はないな」
 セラヴィンさんが苦し気に呟くのを耳にして、私は返答に窮した。事実、私は彼の言葉を本気に捉えてはいなかった。
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