年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 そんな私の様子を見て、頭上のセラヴィンさんがフッと表情を緩めたのが分かった。そのゆとりを、ほんの少し恨めしく思った。
「なに、恥ずかしがる事などない。彼らは、俺がリリアを迎えるためにニルベルグ王国軍から選りすぐった兵士らだ。当然彼らは、俺たちの関係を承知している」
 ……え?
 羞恥の最中にあって、セラヴィンさんが語った『ニルベルグ王国軍から選りすぐった兵士』という言葉が、頭の中で反響していた。
 ……セラヴィさんは、自ら兵士を動かせる立場にあるの? 彼がニルベルグ王国の出身だろうというのは、出会いの状況から察していた。だけど今の言い方は、まるで彼が国の要人ででもあるかのようだ。……ううん、もしかしたら私は混乱していて、何か聞き間違えたのかもしれない。
 私はそう結論付けて、セラヴィンさんに問いかける。
「あの、セラヴィンさんはどうしてここに? それに、マクレガン侯爵はどうしたんですか?」
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