年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
毒で生死を彷徨った俺は、ひと夏王宮を離れ、湖沼地帯で養生する事になった。成長期を迎える前の俺は、華奢で小さく、母譲りの淡い金髪と色の薄い瞳も相まって、少女のような見てくれをしていた。
それを逆手に取り、俺はセーラという女名を名乗り、身分を隠して養生生活を送った。そうして毒の影響も粗方抜けた夏の終わりに、俺はリリアと出会ったのだ。八歳の夏の事だった。
「ほう、怪我の功名とはまさにその事じゃねーか」
……偶然によい結果をもたらしたという比喩に異存はない。しかし、ここで言う「怪我」に相当する過失は、俺ではなくアントニオがやらかしているのだが……?
「まぁとにかく、お前が無駄な気ぃ回してんなら、それは親父の為にならん。何に生き甲斐を見いだすかは人それぞれだ。だから遠慮なく、死ぬまでこき使ってやればいい、そういう事だ」
ところが俺が口を開くよりも前、ルーカスが殊の外真面目な顔をして言った。
実父に対するルーカスのざっくばらんな物言いに、俺は返す言葉を失った。
それを逆手に取り、俺はセーラという女名を名乗り、身分を隠して養生生活を送った。そうして毒の影響も粗方抜けた夏の終わりに、俺はリリアと出会ったのだ。八歳の夏の事だった。
「ほう、怪我の功名とはまさにその事じゃねーか」
……偶然によい結果をもたらしたという比喩に異存はない。しかし、ここで言う「怪我」に相当する過失は、俺ではなくアントニオがやらかしているのだが……?
「まぁとにかく、お前が無駄な気ぃ回してんなら、それは親父の為にならん。何に生き甲斐を見いだすかは人それぞれだ。だから遠慮なく、死ぬまでこき使ってやればいい、そういう事だ」
ところが俺が口を開くよりも前、ルーカスが殊の外真面目な顔をして言った。
実父に対するルーカスのざっくばらんな物言いに、俺は返す言葉を失った。