年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 私は今、初めて自らの意思で、セラヴィンさんと共に過ごす幸福な未来を望んでいた。
「私はあなたとニルベルグ王国に行きます。どうかよろしくお願いします!」
「もちろんだ」
 ブルーグリーンの瞳を見つめて告げれば、セラヴィンさんは柔らかに目を細くして微笑んだ。
「それじゃ、計画通り事後処理に、サイモンの部隊をデルデ公国に残らせる。それでいいな」
「そうしてくれ。サイモンに任せておけば間違いない」
 ルーカスさんが付け加えた報告に、セラヴィンさんは坦々と頷いて答えた。
 二人の様子を横目に見て、私は一見では少々強引にも思えるこの決着こそ、あらかじめ用意されていた筋書きなのだと察する。私にとって都合よく事が進むよう、全てにおいて周到に事前調整と根回しがされていた。
 ……セラヴィンさんはこの一年、私のためにどんなにか奔走してくれていたのだろう?
 溢れる歓喜に胸が詰まり、嬉しいのに苦しかった。嬉しくても胸は苦しくなるのだと、この新しい発見に、私は幸福を噛みしめた。
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