同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「なにこの人」
「うざいんですけど」
ど、どうしよう、巻き込むつもりなんてないのに……。
「あなたには関係なくない?」
「そうだよ。あたしたちは現実をわからせてあげてるだけなんだから」
強気な態度を見せる女の子たちに、オロオロすることしかできないわたし。
今野くんは怯むこともなく、背中でわたしを庇いながら凛としている。
「身の丈に合わない恋愛は、やめた方がいいわよ?」
「どうせ桐ケ谷くんだって、本気じゃないんだし」
キリキリッと胸が痛む……。
「今野くん……」
とっさに腕を取って、後ろへ引いた。
「い、行こ?」
「え、でも」
「いいから」
せっかく助けてくれたのに、今野くんまで悪く言われるのが心許なくて、気づくと彼の腕を引いて歩いていた。
「あの2人、お似合いじゃん」
「これなら心配する必要もなかったね」
あはははとあざ笑う女の子たちの声が聞こえて、耳を塞ぎたい衝動に駆られる。
渡り廊下に差し掛かったとき、ようやく笑い声が聞こえなくなった。