同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「ここが俺んちだよ」
そう言って千景さんがドアを開けた。
「わぁ、すごい……っ!」
吹き抜けになったフロアは、とてつもなく広くて天井にはステンドグラスが輝いている。
「千景様!」
「おーい、いらしたぞー! こっちだー!」
なにやら人集りができて、あたりが騒然とし始める。黒いスーツの男性たちが千景さんの四方を囲んだ。
「あーあ、見つかっちゃった。せっかく逃げたのに」
肩をすくめながらも、ちっとも残念そうじゃない声。
「千景様、どこにいらしたんですか?」
「ん? 秘密。ね?」
同意を求めるように振り向いた千景さんはわたしにニコッと微笑んだ。
「まったく、毎回この広いお庭を捜索しなければならない我々の身にもなって頂きたい。講師の先生がお見えですよ」
「今日は綾乃が来る日だから、勉強なんてしてる場合じゃない」
「またそんなことを言って。ん? そちらの方は、まさか」
ひとりのスーツさんがスッと前にきて、わたしを見下ろす。