同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「綾乃の部屋はここ。で、こっちが俺」
階段を上がった先の一番奥の部屋に連れていかれた。
「す、すごいっ!」
部屋の中はとても広くて、お姫様が使うような天蓋付きの可愛いベッドがあった。
猫足型の革のソファに、大きな鏡付きのドレッサー。
置かれている家具はどれもこれも、わたし好みの女の子らしくて可愛いものばかり。
「ちなみに俺の部屋とは中で繋がってるから、困ってることがあったら遠慮なく声かけて」
「わ、わかりました……」
「千景様、そろそろお時間です。お勉強の準備をなさってください」
「ちっ、俺と綾乃の時間を邪魔しやがって」
声を低くして、そう毒づく千景さん。
意外と口が悪いのかも……。
「すぐに戻ってくるから、いい子で待っててね」
破壊力抜群に微笑まれたら、逆らうことなんてできず。
戸惑いながらも、わたしは素直に頷いた。