同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!

「ふ〜……っ」


ウォークインクローゼットに洋服をしまい、1時間ほどですべてが片付いた。

なんだか、疲れたな……。



──コンコン


「は、はい!」


慌てて返事をしながらドアに駆け寄る。


「お荷物の整理は終わりましたか?」



如月さんではないスーツさんに声をかけられた。



「終わりました。早速お仕事ですか? メイドとして、一生懸命がんばりますっ!」


スーツさんの顔をじっと見上げる。


3秒以上見つめちゃいけないんだっけ……。


ハッとして目をそらす。


3秒ってすごく短い。


セーフだよね?


べつに約束したわけでもないのに、忠実に守ってるわたしって……。


「あの、わたしはなにをすればいいんでしょうか?」


「お部屋でおくつろぎください。今、お茶をご用意いたしますので」


え……?


「いえ、あの、お家の方にもご挨拶させていただけると嬉しいのですが」


「旦那様と奥様は海外出張中でございますゆえ、戻られたときにまたお声をかけさせていただきます」


「そ、そうなんですか」


「綾乃様はお部屋でごゆっくりなさってください」

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