求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~

しばらくすると、菅原が絶賛するオムライスが運ばれて来た。

とろとろの卵に、たっぷりのソースがかかっている。確かに美味しそうで食欲をそそるから、これならなんとか完食出来るかもしれない。

「いただきます」

黙々と食べ始める。とても美味しいけれど頭の中から悩みは消えてくれない。

(どうしよう……このままキャンセル空きを探しているだけなのはまずいよね。誰かに相談した方がいいのかな)

でも誰に? 皆が忙しいこの時期に飲み会の相談なんて出来ない。
新入社員ならまだしも結衣のような中堅社員が誰かに頼る内容じゃないから。かといって放置していたら大変なことになるし。

あれこれ考えながら少しずつ食べていると、菅原が結衣をじっと見ているのに気が付いた。

彼はいつの間にか食べ終えていたようだ。皿はピカピカ。ソースもほとんど残っていない。

「あれ、もう終わったの?ごめんもうちょっと待ってて」

食事のあとに、彼と今後の対策を話し合う予定だ。
急いで食べようとすると、菅原が慌てた様子で結衣を止める。
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