求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
その後どうやって席に戻ったか記憶がなかった。

仕事にも集中出来るはずがない。手つかずのままぼんやりしていると、大きな声をかけられた。

「水島さん!」

はっとして顔を上げると、結衣の席の前に怪訝な顔をした菅原がいた。

「あ、菅原君、どうしたの」

「……今日の飲み会の最終確認をしたくて」

「そうだね。じゃあ向こうで」

菅原の言う通り、二次会の会場へ人数の連絡。それから立ち上がりパントリーに向かう。

精算や二次会の予約について一通り話終えると、菅原が顔を曇らせた。
「水島さん、具合悪いんですか?」

「そんなことないけど、どうして?」

「顔色が相当悪いですよ、青白いって言うんですかね」

「本当に?」

あとで鏡を見て確認しなくては。

「もしすごく具合が悪いなら無理しないでください。俺がなんとか頑張りますんで」

「ありがとう。でも大丈夫……体調と言うより気持ちの問題。ちょっとショックなことが有ったから」

本当はちょっとどころじゃないけれど。
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