もう一度、I LOVE YOU

勝成がすき?

青い夏をフツーに通り越して
待ちに待った半年が過ぎて11月
少し寒さも感じつつ冬の訪れを待つ。


婚活始めたのは歯科には内緒。
勝成もあれ以来尋ねて来る事も
無く、静かな毎日を送っている。



今日は久しぶりに大学の友人達
とディナー

皆結婚してるし、独身は私と
やはりシンママが何人かいるらしい。
この歳になれば夫婦間には
色々問題もでてくる。

親との云々
浮気の云々
子育ての云々


まあ、愚痴る会みたいなものだ。

ちょっと洒落てお高いレストラン
を予約皆、子供を預けてのご来店。

仲の良い友人達とレストランの中に
入ると、向こうに見知った顔が
あった。

見た感じ合コン、

4、5人のスーツを着た男性と
ドレスコードの女性。

「ミク、どうしたの?」


ミクが呆然と見つめた先には
勝成の楽しそうに笑う姿があった。


「うん、υなんでもないよ。
行こ。」


「ね、ね、あそこ合コンじゃない?」


「女の子若いねー!
23〜6って感じじゃん。」


皆、昔の自分の姿をかさねてるのか
ジロジロ‼


「あ〜羨ましい。
とぉーい昔話だワ」


「私達は、浦島太郎の爺さんか?」
アハハハハ


向こうも、盛り上がってたけど
こちらもワイワイ
家庭トークで大盛り上がり。


しかし勝成を気にしながらチラッチラッ


女の子と私達は before、after
なんか悲しくなっちゃった。
そんな事思いながら、友人の話は
上の空。

皆ワインを開けて、ほろ酔い気分


チラッ、勝成を気にしてしまう。
グビクビグビプファ


しかし彼は女の子と楽しくトーク
ミクに気づく事などない。


「そうだよね!
こんな物件より若い子の
方がいいのは当たり前だ。」


「ちょっと、ちょっとミク‼
飲み過ぎじゃない。」


「 旦那さん呼ぶ?」


「あ、あああ、離婚してるし
無理じゃない、」


事情を察した友人が話出す。

「もう、ミク弱いのに、・・・」

すると歳上マダムの中に目の冷める
いや酔いの覚めるイケメンが
スタスタスタと、入って来た。

ミクをスッと抱えあげた。


「ミク ꜆꜄꜆»ペチペチペチ ミク‼
꜆꜄꜆ペチペチペチ」

マダム軍団は唖然‼

「すみません、ミクは連れて
帰ります。ほんとにすみません。」


向こうから合コンメンバーも唖然‼
「おい、勝成・・・‼」


「ゴメン‼ 俺の大事な人だよ。
後、宜しくな!」


「ミク、帰るぞ、掴まれるか?
ああ、いいいい、」


ヨロヨロと、立ち上がろうとする
ミクを勝成がささえ


「 ヨーイショット
あ‼ミクがご迷惑かけました。
お詫びに支払いは、済ませて
おきます。

ゆっくり楽しんでください。」

彼はミクをお姫様抱っこして
エレベーター迄スタスタスタスタと歩いた。

マダムメンバーも合コンメンバーも
目を丸くして見守ったが


「げ・・・ミクの彼氏?」


合コンメンバーの女の子達からは
「ん〜狙ってたのにぃ﹏(●`з´●)
ほーんと、(−_−#)💢ムカつく‼」

なによーあの女ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆
歳上じゃん💢💢💢」


マダムにも丸聞こえだが
「フンっ、若いだけで脳みそ
付いてこないんじゃん。ガキ💢」


娘達は:´◉ᾥ◉`:ブルブル
大人のオンナは強い‼
気の強いマダムは小娘に一喝‼

「黙れ‼ガキ‼」



何だかんだと言われながら、2人の
車は勝成のマンションへと入ってい
った。ミクを大事に抱え寝室へと
向かう。


「はぁ〜気持ちわるーいウップ。」

「ミク、吐き気するのか?」

「う〜ん。」

「ズボンのベルト外すぞ、いい?」

「う・・・ゴメン・・・ん。いいよ。‼」
「ブラウスのボタンも外すぞ‼」
「ん‼」

「楽になったか?
何でこんな飲むんだよ!
馬鹿だな!」


「だって、勝成・・・
楽しそうにしてるから」


ミクは目をつむつたまま、はぁー
はぁー言いながら文句を言、
ゴロンゴロン右左に寝返りをうった。



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