もう一度、I LOVE YOU
「車かえた?」


「ああ、ミクのとこの病院
駐車場狭いしな‼
コレ小回りきくし、便利‼」


「ん?勝成さん虫歯無いよね。
必要無くない?」


沈黙


「ミク、抱きに来た!」

「えっ?」
(しかも呼び捨て?)


「覚悟決めて来た。」


「えっ・・・と
あれは冗談で、試しただけだよ‼
本気じゃないから・・・」


「試した?俺を・・・


つまり、その気も無いのに
誘ったのか?


俺は悩みに悩んだんだぞ
男心をモテ遊んだのか?

そうゆう軽い女だったのか?
幻滅した・・・最低‼」


「えっと、あのゴメンね!
でも、今はあな《《バシッ》》」


咄嗟に掴んだ勝成の腕を彼は
振りほどいた。

微かに響く服ズレの音が、彼の
怒りをあらわしていた。


バタン
冷たく閉まった車のドア‼
勝成は住宅街を
エンジン音を鳴らし走り去って
行った。



ただ突然の勝成の出没に驚いただけ
で、イマイチ起きた事が、理解不能

「何やってんだか!
私らしく無い‼」

直ぐ成美に電話したら

「( ,,>з<)ブッ
何、思い切った事言ったのよ。

あんた気づかないかも、しんない
けど、ミクから言われたら
男心揺れるよ!
馬鹿じゃないのぉー。」


「え‼ そんな事ないよ。
だって拓哉にオバャン扱い
じゃなくて、年寄り扱い
されてんだよ!

ないわー」


「あれは・・・その場盛り上げ
じゃないの?

本気じゃないと思うよ。」

「ってかさぁー
成美も私も今年32なんだか
らさ〜」


「 ・`ω・´なによぉ
まだ32じゃんかー‼」


「だからさ子供産むなら
早い方がいいって
だからさ!私見合いでもなんでも
Welcomeよ‼


婚活して今度こそ
浮気しない、私だけの旦那
探すつもり。」



「じゃあさ、彼でいいじゃん。
んなもん、焦る?人生かけて
あせる?DNAだけもらっ
ちゃえー 」


「だあってぇーー
彼は拓哉の親友だよー
し.ん.ゆ.う‼

出来ない、出来ないっての‼」


「バッカじゃないの‼


浮気されて、馬鹿にされて、
相手にしてくれなくて
散々な目に合わされた癖して、
元アホ旦那に気使うなんて
明治か、昭和か‼

優に聞いたんだけど
あんた達いい感じなんだって、
人に気使ってたら幸せの
青い鳥は逃げちゃうぞっ‼」


「うぐぐぐぐ
成美、キツい‼」

「それくらい言わないと
あんた、気づかないから‼」


「分かったらソッコーで
電話しなさいって!
じゃあね!」
ブチッ!


成美は、自分の意見をペチャクチャ
と話サッサと電話を切った。


ベッドに座り携帯を持ちながらミクは
・д・ポカーン


「電話しろったって連絡先
わかん無い・・・っしょ。
どうやんの?」



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