さよなら虎馬、ハートブレイクのレビュー一覧
5.0
誰もが心に傷や闇を抱えて生きていて、誰もが自分を守りたくて自分を救いたい。誰かのために優しくするとか強くなるとかそんな綺麗事だけでは済まない複雑な現実に立ち向かい、時に投げ出し、それでもまた向き合う、そんな彼ら彼女らの物語に心を打たれます。でも答えは案外単純だったりする。読後、自分の心の傷や大切な人の声を静かに傾聴し、愛情を込めて寄り添いたくなるお話でした😌
そして情景描写や心情、セリフのテンポ感、紡がれる文字ひとつひとつが唯一無二の世界観でこころ囚われる文章。読み始めるとページをめくる手が止まらず没頭してしまいます。特にろね先生の紡ぐ動詞が大好きです。出会えてよかった一冊、素敵な作品をありがとうございます!
どうにも拭えない汚れのような過去がある。 だから、逃げてきた。心の底から死を願った夜があった。 でも、どうしようもなく生きたくて、救われたくて、前を向きたくて、 ――そうして、“きみ”と、出会った。 これは、そんな凛花と藤堂の物語。 だけど、登場人物の誰ひとりとして取りこぼさず、やさしく拾いあげられていく様が、本当に見事でした。 『本当は誰かに見つけて欲しかった』 きっと、そう思っていたのは凛花だけじゃない。 藤堂も、智也も、有愛希も、柚寧も、大河も、累も、そして栄介も、みんな、みんな。 この世界は、ひとりぼっちどうしの寄せ集めで出来ている。 でも、だからこそ、ひとりぼっちとひとりぼっちが出会い、世界は丸い形に変わっていくのだと、信じたくなるお話です。 素晴らしいものを読ませていただき、本当にありがとうございました。
どうにも拭えない汚れのような過去がある。
だから、逃げてきた。心の底から死を願った夜があった。
でも、どうしようもなく生きたくて、救われたくて、前を向きたくて、
――そうして、“きみ”と、出会った。
これは、そんな凛花と藤堂の物語。
だけど、登場人物の誰ひとりとして取りこぼさず、やさしく拾いあげられていく様が、本当に見事でした。
『本当は誰かに見つけて欲しかった』
きっと、そう思っていたのは凛花だけじゃない。
藤堂も、智也も、有愛希も、柚寧も、大河も、累も、そして栄介も、みんな、みんな。
この世界は、ひとりぼっちどうしの寄せ集めで出来ている。
でも、だからこそ、ひとりぼっちとひとりぼっちが出会い、世界は丸い形に変わっていくのだと、信じたくなるお話です。
素晴らしいものを読ませていただき、本当にありがとうございました。