【完】淡い雪 キミと僕と
11.美麗『わたしがどうなろうとアンタには関係ない事でしょう!』

11.美麗『わたしがどうなろうとアンタには関係ない事でしょう!』
 



『クソ女が』

たった一言。短い返信を受信した携帯。

仕事を終え、友人と待ち合わせしている場所に向かっている途中の出来事だった。

「何こいつ」

思わず道端で立ち止まり、携帯に向かって吐き捨てると、見知らぬ通行人が訝し気な目をしてこちらを見た。



友人である莉子から久しぶりにメールが着た。

随分と連絡を取っていなかったし、港区での飲み会は断り続けていた。そうしたらその内連絡さえも途絶えていたというのに、それは突然だった。

久しぶりに着たメールには、’一生のお願い’という文面から始まっていた。

六本木にある「ルナ」というお店で飲み会が行われるそうだ。そしてその飲み会にどうしても参加して欲しいとの事だった。

雪の事を真っ先に思い、初めはは断った。それでも莉子は食い下がる気は更々ないらしく、何度もお願いをしてきた。どうしても美麗に会いたいと言っている人がいる、と。


ルナは会員制のお店で、誰もが一度は行きたい憧れのお店でもあった。

芸能人の溜まり場としても知られており、個室のカラオケルームにはベッドやシャワーも完備しているそうだ。怪しい匂いがぷんぷんするお店だが、余りの莉子の気迫にノーとは言わざる得なくなった。

さっさと行って、さっさと帰ろう。取り合えず顔を出すだけでも、と頼まれ続けるときっぱりとは断れないのだ。


携帯が再びメッセージを受信する。さっきからひっきりなしに、赤ランプが点灯している。

『どこに行くんだ?!』

『誰と会うんだ?!』

『貴様は港区での遊びは止めたんじゃないのか?
またのこのことそんな集いに参加し、男を引っかけようって魂胆か?!』


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