いつも、君を見ていた【完】
「いつも遅くまで居残りしているなと思ってた。努力家なんだね」
「努力家というか、なんていうか……」
錦織くんは、そう思われていたのが恥ずかしかったのか、語尾を弱めた。
「でも、努力家だと思うよ?片付けだって率先してやってるし」
私は言った後、ハッとした。
こんな見てたなんて、気持ち悪いよね。
「俺も、先輩が後輩に指導してるの見てましたよ。自分の練習もあるのに、ちゃんと周りも見れてて凄いなって思いました」
錦織くんは、私の顔をジッと見た。