どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「大丈夫?」
呼びかけると、水都さんははっとしたように瞬いて、またカバンの紐を握った。
「だ、大丈夫っ。その……恋愛的な意味で……お願いします……」
あ、そっちなんだ。
んー……。
「わかんない」
「? ……ミステリアスなタイプってこと?」
水都さんは小首を傾げながら返してきた。
俺は一度だけ首を横に振る。
「わからないタイプ、じゃなくて俺、誰かを好きになったことないから、どういう人が気になるとかわかんない」
俺は初恋とやらが小学生以前だ。開き直るしかねえ。
「そう、なんだ……」
ん? なんか水都さん、落ち込んだ? 視線がうつむいてしおしおとしてしまった……?
「水都さん? ――」
「あっれ、コガサクじゃん!」
また水都さんに呼びかけようとしたとき、既に懐かしく思える声がした。