仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


悠介さん⁈
全身黒スーツを着る悠介さんが今いる入り口からこちらに誰かを連れて歩いて来る。

「月輝が、いや…お姫様が待つ白鳥組副組長はこいつだろ?」

「え、おお兄ちゃん‼︎」
「詠佑(えいすけ)さんっ!どうして」

「白鳥組 副組長、白鳥 詠佑。こいつはお姫様のお兄さんらしいね?
そして、組を動かしたのは君。君は馬鹿なの?
極道のこと、何も知らない小娘が……組を動かすな。この世界は信用されなきゃ生きていけないんだ。優しい世界じゃないよ。

君のせいで今日…白鳥組は解散を迫られて今日付けで解散となった。誓約書も勿論ある。」

悠介さんはA4の紙を花凛に差し出した。それを見て彼女は一気に青ざめていくのが分かる。









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