仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「……さぁ、始めようか。ステキなショーを」
陽平くんの低い声が響く。
さっきから思ってたんだけどなんでそんなに楽しそうなの⁈
「俺たちも今から応援が来るんだよ!なぁ?花凛?」
「そうよ!今から白鳥組が来るの!私、そこの娘なんだから!」
え……何なの白鳥組って。
なんかのクラス?
「陽愛ちゃん…!陽愛ちゃんってほんとさいっこー!」
「……え?何が」
「陽愛と話してるとコントみたいだぞ?」
な、なによ……知らないんだから仕方ないじゃない。でも、この前白鳥なんちゃらって言っていたような?
けど、なんで日向の人たちはこんなに呑気に話せるの?今度は月輝はピリピリしだしたよ。
「…お前らが待ってるのは、こいつか?」