仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
【陽平 side】
…なんなんだよ、あれ……。
いや、風呂入るように言ったのも、あったまれよって言ったのも俺だけど。
「…反則だろ。あれは……」
少し小さいくらいの俺のスウェットは、彼女にはぶかぶかで本当にワンピース状態。
頬はあったまったままでピンクに染まっていて、髪は少しだけ濡れている。
俺は浴室に入ると先ほど彼女と会った時のことを思い出した。
…俺はあの人が入院している病院にお見舞いに行った帰り道にたまたま海に行った。いつもなら誰もいない時間帯。
そんな時間に流木に座っている女を見つけて、近づくと涙を流していた……。
顔を見た瞬間に、わかった……最近噂になってる元姫だってこと。
だけど………元姫だと知っていたのに俺は彼女に一目惚れをしてしまった。