少女不完全 刻
刻み終えたのか手を止めた薊花
「うん…
これなら簡単には消えないだろうね
お疲れ…薊花?」
薊花を抱きしめると凄く震えてる
きっと、今日の事は薊花にとっても
忘れられない1日になるだろう…
そうだな…
もっと忘れられなくしてあげようかな
「薊花…
そこで大人しく待っててね?」
僕はそう言って、
台所から包丁を持ち部屋へと戻った
僕の言ったように、大人しくしてる薊花
薊花に見えないように包丁を隠し
「薊花…
目を瞑ってくれないかな?」
僕の指示通りに目を瞑る薊花
震える薊花の手を取り
両手に包丁を持たせ
上から自分の手で覆い
そして、薊花に触れるだけのキスをした