モノクロリバーシブル
変わった日常



今の世界に帰ってきてから1週間。クラスメイトに正体がバレてしまったけど、特に問題なく過ごしている。

「ティア。回復は、頼んだよ」

「了解」

ティアは、あれから神様にお願いをして、妖怪としてこっちの世界に来たそうだ。それから、僕の式神としている。

「下からも来るぞ!」

不思議なことに、秋彦は自分の体を持つことが出来た。結構なイケメンだ。そして……。

「春明!秋彦!」

「……母さん?」

僕と秋彦の声がハモる。あの日から、僕と秋彦は……双子という関係になっていた。ちなみに、僕が双子の兄。

秋彦曰く、神様は、秋彦を特別に時間を操作して、僕の双子の弟として転生させたそう。当然だけど、皆の記憶は変わっている。

でも、僕と弥勒、潤とティアの記憶は秋彦の転生前の記憶が残ってる。何かね、神様が特別に記憶を変えないようにしてくれたらしい。

あの時、秋彦が泣いたのは、僕とティアの言葉にジンと来たからなんだって。一人じゃないんだって思った瞬間、物の怪は消えていったそう。

……てかさ……今思えば、この件……神様が一人で解決出来たんじゃね?

「ちょっと、手伝って~!」

母さんの言葉に、僕と秋彦は顔を見合わせると頷く。

そして、僕と秋彦は同時に走り始めた。
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