神様からのプレゼント

「・・・・・・・・・。」
「どしたん?」
「んーん。ヒロが身を守って助けた子元気かなあって・・・。」
「元気やろ。たぶん、知らんけど」
「元気で・・・いてほしいなぁ・・・。」

あたしがポツリとつぶやくとヒロが汗をかいたアイスコーヒーをテーブルに置いた。

「俺、ギターやりだしたのあのぐらいやってん。5歳か6歳。」
「ギター?ベースじゃないの?」
「はじめてやったのはギター。ベースは後から。」
「へえ・・・知らなかった。」
「親父からの初めての誕生日プレゼントやった。」
「・・・・・・・・・・。」
「そのギター練習してる時はいつも仕事忙しい親父が教えてくれんねん。」
「そーなんだぁ・・・。」
「まぁそんな親父も俺が10の時に死んでんけどな。」
「・・・・・・・・・・・。」
「せやから、先にギターで曲作ってメンバーにわたしててん。」
「あ、なるほどね!作曲はヒロのばっかりだったもんね」
「それやからかな・・・。あの位の年の子見てたら目でおってまうねん。あの事故の時もそうやな」
「・・・そーなんだ・・・。」
「うん。俺はこれから先の未来決まってるけど、あの子らには夢しかないからな。」
「・・・・・・・うん・・・そーだね・・・。

それでもあたしは・・・。ヒロに生きていてほしかった。
うつむいた目に涙がたまる。今日は泣かないって決めたのに・・・。
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