0.01秒のうち0.001%光る

―明莉ちゃんの苗字

 「あ...」


優乃は不気味から解放されたかのように学校に配置されている

大きな時計を目にした。

普段通りにはしゃいで駆け回る時に戻った。

さっきのことは覚えている。

これは本当なんだ...

と理解しないと謎は解けんばかりに冷静になった。

あの時間はつまり止まっていて,戻ると止まる前の時間に戻る。っと...

まで心の中でたどったゆえに由利亜が話しかけた。

 「お~い。優乃?明莉ちゃんに話しかけんの?」


あっ。そうだった。と優乃は思った。

由利亜は止まっていたから知らないんだ。

でも最初の私みたいに目で見ないと信じてくれない...

確信した理由は1つ。由利亜はそうゆー性格なのだ。

自分が見ないと笑って,からかうだけというのを

何度も経験している。



他にもそうだ。

自分が興味を持たないときは話しかけても無視ばっかり。

ずっと一緒にいるから飽き飽きするのは当たり前。

だけど無視する理由なんてないのに...

なんて思う。

公園で遊んだときも。

やりたいことだけわがままで自分にそって歩む。

あれやって。これやって。って幼稚園児みたい。

幼稚園児の方が可愛くて幼くてってすむのに。

自分がやりたくなくなればすぐに終わらす。

そういう性格だ。

つまり私はそれを経験して今になっては回避している。

 
‘’1人の人と深く接するのではなく何人もの人と浅く接する‘’


という言葉で浅く接するとこの後良いと思って

飽きたり話題がないと離れてゆく

これは当たり前になって由利亜もしている。

お互い物足りなくなるとまたくっつき合い

一緒に過ごすという日々を送っている。

由利亜は小悪魔的存在なのだ。


私は明莉ちゃんの元へ走っていった。

過去に戻れるなら今しかない。と思っていた。

友達でも何でもないが

普通に接しようと勇気を持って駆け出した。

でも思った通り休み時間のチャイムが鳴ってしまい

踏み切った足を戻し席に着いた。


―チャイムが再度鳴った頃授業がぴたりと終わった。

授業中優乃は‘’時‘’という言葉で頭がいっぱいで

好きだった科学の授業の実験を班の子に初めて任せた。

その間明莉ちゃんの苗字が頭によぎった。

心の中で優乃は自分に問いかけた。

明莉ちゃんの苗字は時空丸だったことを。

じくまる の時は とき という字。

これに関係性があるのかな...

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