先輩とお付き合いはじめました。
自分の机の前まで歩いてブレザーを簡単にたたんで置く。
チョークなんてつけたくないからね。
そのあとに教卓まで目指してテクテク行こうと思ったけれど、私のもとにきて腕をつかむ先輩がさせてくれない。
「せ、先輩。どうしました?」
「………無視しないでほしいんだけど」
すねたような声を出す先輩に目をパチパチ。
……先輩って可愛いとこあるんですね。
「でもまだ仕事が残っているので…」
「じゃあ早くやってきて」
あ、はい。 頑張ります。
腕にかかった力がなくなって前に導かれる。
黒板消しをもって変にチョークの跡がつかないように綺麗に消していく。
この瞬間結構好きなんだよね。