先輩とお付き合いはじめました。
「あ!もしかして、鈴木先輩ですか⁉」
そうだ、そうだ。
天陽先輩が廊下で通りすぎるたびに話しかけてくれるからそのたびに隣にいる鈴木先輩とも話す機会がたくさんあって少しだけ仲良くなった。
「そーだよ、やっと気づいてくれた」
なんてスマホの向こう側からから安心したような声が聞こえた。
「でも先輩、どうしたんですか?」
一緒に遊びに行こうなんて予定も立てていなかった私になんでかけてくれたんだろう。
「あぁ!萌音ちゃんって今暇?」
思い出しました感が満載な先輩。
ここはツッコまないほうがいいのかな。
「大丈夫です、暇ですよ」
手元には本があるけれど、一回読んだことがあるものなんだから何かがあるのならそこまで優先するものでもない。