慈愛のケモノ

その手を握られ、上に着ていたニットとキャミソールを脱がされる。ブラ一枚が心許ない、というか申し訳ないほど貧相な胸元が露わになった。

「写真撮りたい」
「は!?」
「引き伸ばして壁に貼るか抱き枕とか作りたいな」
「よく分かんないけど嫌です」

そっかー、嫌かー。と言いながら脇腹に触れる。熱い体温が自分のと混じって、境目が溶けそう。

「琉花ちゃん、眠い? なんか温かい」
「……や、」

くるりと胸元で円を描く。泥のような眠気から引き起こされた。
容赦なく、触れられて。

乱される。


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