強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~
サラリーマンにショップの店員、小さな子供連れのファミリーに手をつないで歩く老夫婦。

様々な人たちが、様々な思いを胸に目の前を通り過ぎていく。その中には私と同じように仕事が上手くいかなくて、落ち込んでる人もいるだろう。

それでも泣き言ひとつ言わず、次こそは成功を収めると前に向かって歩いていく。こんなところで立ち止まっている暇はない、時は刻一刻と過ぎていくのだから……。

残っていたドーナツを一気に口の中に放り、それをアイスティーで喉の奥に流し込む。スマホの電源を入れバッグを肩に掛けると、ドーナツ屋を出て雑踏の中へと駆け出した。

さっきまで重たかったバッグが、今は軽く感じる。

早く八雲さんに会いたい──。
 
逸る気持ちを抑え走っていると、“できたて”と書いてあるのぼりが立つサンドイッチ屋を発見。
 
八雲さん、お腹空いてるかも……。

棚に並んでいるサンドイッチは、どれも美味しそうで。結局、三種類のサンドイッチを購入し店を出た。



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