今日、魔法使いに飼われました
美砂が体を起こすと、女の子らしい可愛らしい家具が置かれた部屋だった。クローゼットを開けるとそこにはレースやリボンのついた可愛らしい服ばかり並べられている。

「気に入ってくれた？ここが美砂のお部屋だよ」

メレディスがドアを開けて言う。美砂は「こんな服、着たことがない」と呟いた。ピンク色をしたカーテンを美砂が開けると、そこには森が広がっている。

「俺たち、ちょっと人見知りでね。森の中でひっそり暮らしてるんだ」

メレディスはそう言った後、優しく美砂の手を取る。

「リビング行こうか。シャノンさんがお茶淹れてくれたんだ」

「はい」

美砂の連れて来られた場所はどうやらお屋敷らしい。廊下は長くたくさんのドアがあった。

「美砂、ミルクティーにする？レモンにする？」

豪華なリビングに美砂が入るとシャノンがティーカップを片手に訊ねる。美砂が「ミルクで」と答えると、「俺と一緒だ」と嬉しそうにシャノンは笑っていた。
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