どんなきみもだいすき


 『…あんたは何もわかってない』

 『え…』

 『今、あんたどこにいんの?』

 『…お兄ちゃんの部屋』

 『 ...俺は兄の前に男なんだけど』

 そう言い放ったあと奏多は、みいに顔を近づけた――…


 『……っ』

 『…これでも、大丈夫だって言えんの?』

 奏多の吐息が、みいの唇にあたる。

 『そ、それはっ……』

 みいは恥ずかしくなって、目を逸らす。


 『…兄と妹の前に男と女』

 『え…』

 『密室で男と女、二人きりで何か起きないわけないじゃん』

 『!』

 『…やっとわかった?』

 奏多は、少し寂しそうに微笑んだ。
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