偽りのキス

清田くんが
近くの駅まで来てくれることになった



駅で清田くんを待った



ワンピース着てみたけど変じゃないかな…




「乙…」


顔を上げたら
清田くんじゃなかった




「蒼汰」


蒼汰の好きな女の人と一緒にいた





「どっか行くの?」

蒼汰に聞かれた




「うん…
待ち合わせ」




「そっか…気をつけてね…」




誰と?
とか気にならないよね…





「蒼ちゃん、先、行ってるね」

後ろから女の人が言った



綺麗な人…

年上かな?




「あー、うん、オレも行く…
…
乙、寒そう…
寒くない?」



そんなこと
心配してくれなくて、いいのに…




「うん、外に出たら思ったより寒かった」



蒼汰は自分がしてたマフラーを
私に掛けてくれた




「ありがとう…」



「じゃあ…」


蒼汰は手を振って改札を抜けて行った




行っちゃった…




蒼汰、なんで優しくしてくれるの?


マフラーから蒼汰の匂いがした





今日も私は蒼汰が好きだよ…





< 114 / 204 >

この作品をシェア

pagetop