偽りのキス

放課後
玄関に清田くんがいるのが見えた




「乙ちゃん」

清田くんが手を振った



その後ろに蒼汰がいた



「今日、コイツが一緒に帰るみたいだから
オレ、辞退する
また今度一緒に帰ろうね

乙ちゃん、寂しかったら…
いつでも言ってね

友達だから…」

清田くんが言った




「…うん、ありがとう…」



「うん
じゃあねー、乙ちゃん

蒼汰、…しね…」




清田くんは手を振りながら
先に帰った







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