偽りのキス

学校の帰りに
駅で綾ちゃんを見かけた



今日はひとりだったから
声を掛けた


「綾ちゃん」




綾ちゃんが振り向いた


「蒼ちゃん!」




制服姿がかわいかった



「…彼氏、は?」



「…別れたよ」



「え…」



「だから、いつでも来て
宿題一緒にやろう」



「…うん」




あんなにアイツのこと好きそうだったのに…



夏に駅で会った時も腕組んでたし…



やってたし…





< 138 / 204 >

この作品をシェア

pagetop