偽りのキス

私の唇に
蒼汰の唇がゆっくり触れた



ーーー



蒼汰、好きだよ…




目を開けたら
蒼汰と目が合った


身体が熱くなるのがわかった




「乙、ごめん…具合悪いのに
オレ、帰るね…」




蒼汰…帰らないでほしい…



私が目を閉じると
蒼汰の唇がもう一度私に触れた




ーーー



優しいキス



蒼汰は、あの人を想いながら
キスしてる



ーーー



ーーーーー




それでも…


蒼汰が好き…





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