俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
 あたたかいと思ったら、後ろから貴士さんに抱きしめられていた。
 どうやら私は貴士さんの腕の中でお昼寝をしていたらしい。

 パニックになった私は心の中で、なにこの状況!と叫ぶ。

 貴士さんは身を固くした私を閉じ込めるように、ぎゅっと腕に力を込めた。
 私は小柄だから、彼の胸の中にすっぽりと納まってしまう。
 
 まるで抱き枕だ。

 恐る恐る視線を後ろに向けると、すぐそこに甘い微笑みを浮かべる貴士さんの顔があった。

 ひぇ……!と声が出そうになる。
 寝起きにこんな至近距離で微笑まれたら、心臓が止まる!

「起きたか?」

 そう問われ、私はこくこくと首を縦に振る。

 さりげなく身じろぎして腕の中から脱出を試みるも、貴士さんにさらにきつく抱き寄せられてしまった。

 背中にたくましい体が触れ、一気に血流が早くなる。

「あ、あのっ。なんなんですか、この体勢は」

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