俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
「二週間後には俺に抱かれるんだから、今から俺に触れられるのに慣れていった方がいいだろ」
「だ、抱かれるって!」

 同居を始めた日に、一ヶ月に綾花を抱くと宣言されたけど、ただの冗談だと思ってたのに、まさか本気だったなんて!

「あの約束をちゃんと覚えているだろ?」

 貴士さんはささやきながら私のうなじに唇を押し当てた。
 それだけで首筋に甘い痺れが走り「ん……っ」と短い声が漏れる。

 この人は、どうしてこうやって私を振り回すんだろう。
 彼が愛しているのは私じゃないのに。
 姉への気持ちを振り切るために、好きでもない私を抱こうとしているんだろうか。

 そう考えると、胸が切り裂かれるように痛んだ。

「私が貴士さんを好きになったらって条件なんですから、抱かれると決まったわけじゃありません」

 反論した私に、貴士さんは余裕の表情で微笑む。

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