俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
 すると私の言葉を聞いた途端、にやりと意地悪な笑みを浮かべる貴士さん。

 その顔、かっこすぎてずるい……!

 貴士さんは笑いながら、私を抱き寄せた。
 彼の腕の中で身を固くすると、甘酸っぱいキスが降ってきた。
 
 





 私は恋愛経験がないからほかの人と比べられないけど、貴士さんのキスは気持ちよすぎると思う。

 心の中で文句を言いながら、私は朝食で使ったお皿を洗っていた。
 貴士さんは私の横で、洗った食器を拭いてくれている。

「そういえば、どういう仕事を依頼されたんだ?」

 貴士さんにたずねられ、私は手を動かしながら説明する。
 すると、彼はその内容に興味を持ったようだった。

「特産品をブランド化するのはいいアイデアだな」
「昨日お話を聞いたときは、本当に自分の文字でいいのか不安だったんですけど、前向きに考えてみようかなって……」
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